会社で運動会、僕の会社でもあります。今まではそういうものかなあ、なんだかんだ仕事のつても見つかるのかなあ。。と思っておりました。下記のような記事もありますし。
みんながみんな好きではないと思っていましたし、下記みたいな記事が立ち上がる理由もよくわかるなーと思ったり。
ただ、子供が生まれて変わりました。会社で運動会、ものすごく危険です!!
なにが危険って?
子供に会うために早く帰りたいじゃないですか!?
上記内容を見てると、参加できるのは会社の人だけなんです。大多数が会社の人なんです。上記見てると土日の休みで実施って。。。
子供と一緒に過ごしたいじゃないですか!?
僕もいっぱしの社畜なんで、営業先の方と休日にゴルフの付き合い、正直そういうもんだと思います。部署OBの方の同窓会、たまにはいいじゃないですか!忘年会の飲み会、年末の締めの行事ですし年1回ならね、都合つけて参加しようと思いますよ。でも、運動会・・・?なんだかなあって思います。
これ、男性がいうと違和感があるかもしれないんですが、子育てしている女性目線だとそうだよなあって気がすると思うんですよね。仕事して子育てしている女性なんて、専業主婦の方に比べて子供と一緒にいる時間が短くて、そのことを負い目に感じてしまっている(感じなくていいと思うけど)方も多いんですよ。そんな休日の子供と一緒に入れる時間、子供の好きなことさせてあげたいじゃないですか!?実際、部署の子育てされている女性はあまり参加できていないんですよね。で、毎回「ごめんねー参加できなくて」と気を遣われる。。。
そんなんでいいんですか日本!!
だから「会社の利益になる」「部署間のつながりが強くなって業務効率があがる」って本気で思っているのなら、平日に業務としてやるべきなんですよ。業務なら都合をつけて参加できるし、業務が忙しくて参加できなくても気を遣わなくていいわけです。だって仕事してるんだから。「仕事の外側」の時間を拘束している感覚がないのは異常だと思います。
上記で書いているような「年1回の運動会」ならそんなもんかなあで済みますがこういうので組織活性化できた(勘違いだと思いますが)と思った上司がいたら、必ずエスカレートします。1年に1回が半年に1回、3ヶ月に連続で10種目、種目もどんどん増えていく・・・なんでこんなことになるかって、給料払ってないからですよ!会社の懐は1ミリも痛くない(予算取りちょっとがんばったらいい程度)から感覚が麻痺してしまう。。。会社の労務費がかかっている中であれば「どんな競技をやれば効率的に交流を図れるか」「どのぐらいの規模がコストパフォーマンスが高いか」「コストに対してどのように利益が出たか判断するか」を本気で考えます。本気で考えればこんなおかしな話にならないんですよ。
だから、本当に必要だと思っている企業は「運動会を業務」にしてください!よろしくお願いします!
これね、「参加できるやつだけ参加したらいい」とかいう人いますが、参加していない人って家庭や個人の事情関係なく「協調性がない」烙印を押されてしまうんですよね。日本人特有の無意識がそうさせてしまいます。そうなると、参加していない人は昇進できなくなってしまう、そしてそういうことが好きな人ばかりが昇進し「これで会社はうまく回っている」と妄信してしまう。
考えてみてください。どんなに優秀な人でも家庭の事情で土日は育児、介護に付きっ切りで対応できない。そういう人たちの才能を会社は活用できない、下手すると退職してしまうかもしれない・・・。これで本当にこれからの競争を勝ち抜いていけるんですか?
もちろん、そういう交流の場は必要かもしれません。新入社員がどうやって上司と信頼を気づけばいいのか、会話の話題チョイスも難しいかもしれません。逆に上司だって今時の若者をどう扱えばいいか分からない、ってこともあるかと思います。
でも、わざわざ業務時間外に運動会をする必要あります?たとえば土曜の昼にホームパーティでもいいんじゃないですか?それだったら家族参加で気兼ねなくできるはずです。そういった家族ぐるみの話でなくても、食堂がある会社であれば平日の昼休憩時間を少し伸ばして会食にして、必要あれば簡単なビンゴゲームとかして仲良くなればいいんじゃないですか?食堂がなくても月1回お菓子を持ち寄って話をする休憩を設けるとか、いくらでも就業時間内に収まるイベントを組めるはずです。
運動会だって、業務時間を調整すれば就業時間内にできるはずです。それこそフレックスを活用して昼過ぎの時間を使うことや、比較的時間を気にしなくていい競技にしてやることだってできます。「絆を深めたいから休日に運動会」って一種の思考停止におちいってるんじゃないかなあと思います。
多様性のある会社って「働いている1人1人が活躍できる場」にならないといけないいはずです。プライベートを犠牲にさせるのを、会社が進んでやっていることは大いに問題です。
それでもやる価値があるなら、社員に給料を払っても絶対に利益が上がります。そりゃそうでしょう、間違いないです。それなら僕も家族のために運動会がんばれます。だってお金は必要なんだもの。
ではでは!
追記:ちなみに。。。
組織が動くシンプルな6つの原則---部門の壁を越えて問題を解決する方法
- 作者: イヴ・モリュー,ピーター・トールマン,重竹尚基,東海林一
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上記の本では、「企業によるリクリエーションは業務改善につながらない」ときっぱり切り捨てています。理由も極めて合理的ですので、上司を説得させたい方はぜひご一読ください!