たけとけたと片付かない部屋

製造技術の仕事や家事・育児、趣味について書きます。

上司の指示は「情報の割合」に注意!思いやりがただの「建前」になるケースも

 会社生活が4年目に突入し「若手ですー」とへらへらしているだけではいけなくなってきました。たけとけたです。

 ゆとり世代取り扱い方法その1です。 

 会社の仕事では会社方針、顧客や市場状況、人材ローテーションの観点などから本来の目的からずれたこともしないといけないケースが多々発生します。日常茶飯事と言っても構いません。そんなときの上司の指示が理不尽な要求になってしまうことはよくあることです。「そんな無茶な!?」と思うことだってやらざるを得ないのが企業という組織だったりします。でも、このときに「部下に都合のいいこと」だけ伝えてしまうと印象が大きく変わってしまいます。

 例えば、あるプロジェクトが佳境を迎え、いろんなトラブルが発生しながらも何とか対応してひっ迫している状態の部門があり、また別件で人材育成のための短期ローテーションがあるとします。この場合、そのプロジェクトへの応援と短期ローテーションを組み合わせるという話が出てくる可能性があります。まあローテーションなんてなんの問題のないところに異動はないと思いますが、そういった思惑が働いているものです。

 

 で、当然ローテーションされる側も薄々感じているわけです。「自分の経験にはなると思うけど、今よりも大変なところに行かされるんだよなー。結局は応援だから、純粋な研修ではないよなあ。」みたいなね。そんなときに上司からこんなことを言われるとどうでしょう?

 

「この出張はお前の経験のためなんだから、分かっているのか?わざわざお前のためにやってるんだぞ」

 

「ん?」ってなりません?

 

 なんで100%僕のためみたいに言うんだ?って思いません?

 

 上司の立場で100%個人のためのローテーションなんて提案できないんですよ。それはわかります。だって趣味でやってるわけではないですからね。だいたい90%組織側の都合で、10%個人の都合が反映されたらいいほうだと思います。だから上記の発言って、人材育成を前面に出してしまったばっかりに「建前」になってしまっているんですよね。

 これが自分の希望したところなら「がんばります!」ってなりますけど、上記の思惑で希望が通っていなかった場合「(結局会社の都合じゃん・・・)」になってしまいます。

 なんかこれ、もったいないですよね?

 

 僕もゆとり世代なので「自分のやりがい」の優先度が高いほうだと認識してます。例えば上記の話なら「大変なところにいくのかー、でも自分にできることで少しでも盛り上げれたらいいな、やり遂げたら自分の力になるよな!」って燃えてたところだったのです。異動のための引継ぎやらなんやらで大変でも、「今後のチャンスのために」って思っていたところです。

 ですが「お前のためだ」って言われるともうだめですよね。「会社のため」がたくさん詰まっている案件を「お前のためだ」って言ってしまうのは、上の世代にはいいかもしれませんが、若い世代には、少なくとも僕には響きませんでした。

 

 僕らの世代は、日本のいいときを知りません。いいといわれたゆとり教育も受けた後によくなかったって言われる、「訳分かんねえよ」って思ってる人が多いです。いい意味でも悪い意味でも「きれいごと」を信じていない世代なんじゃないかと思います。

 

 だから僕らには中途半端なきれいごとは通じません。

 大切なのは「割合をちゃんと伝える」ってことです。

 

 上記のケースであれば、「派遣先は大変なところでいろいろな課題があってお前を行かせる、その中の経験で成長してほしいと思ってる、お前は自分の成長のこともちゃんと考えてるのか?」って言われたら、僕はすごく心が動いたはずです。「仕事80研修20の80はもちろん大事で、頑張ってほしいと思ってる。でも20の部分だって大事なんだぞ」という思いが正確に伝わってきます。

 

 ついつい言いたいことだけを言ってしまうことはやりがちですが、背景の情報割合を意識するだけでニュアンスがずいぶん変わるものだなあと感じました。

 僕はまだまだ若輩者なので、逆に上記の割合の抜け落ちた部分を自分でフォローしてやることでポジティブにとらえ続けられるのかなと。そういった意味では若手社員の処世術としてもいいのかもしれません。

 

 自分が上司になったら気をつけようと思った点でした。

ではでは! 

追記ー

他の方が上司目線も踏まえて同じ問題を分かりやすく解説されていました!まだ視点がたりていないことを実感する日々ですね、、、

http://www.bizhack.xyz/entry/2016/10/06/230453#

とくに成長するためには自分のビジョンが必要というところは、当たり前なんですが組織の中で仕事をしていると忘れがちなことですね、気をつけましょう!