たけとけたと片付かない部屋

製造技術の仕事や家事・育児、趣味について書きます。

PPAPとグローバルとyoutube

先日、新年会にてPPAPの余興をしました。

 せっかくグローバルで話題になっているので、基本はウケるだろうしいいだろうなぁと思いまして。

 

 日本ではネタになっている程度ですが、一部のファンには絶大な人気があるようで、ものすごい熱気になっていますね、、、この動画のコンセプトは「つながり」のようです。PPAP現象そのものが現代を反映しているように感じています。

PPAPが表すグローバル社会での人々の気持ち

みんな多かれ少なかれ英語が苦手

日本人は英語に対するコンプレックスが高いってよく言いますよね?現在のグローバル化は儲けのチャンスとはいえ、ハードルの高さを感じている人も多いと思います。

ですが、英語を学ぶのが大変というのは日本人だけではありません。

マレー人は英語を話せる人は多いですが、じゃあ国民全てがそうか?といえば全然そうじゃない。第二言語を英語に設定していますが、英語を流暢に話せるのは一定の教育を受けた層だけです。マレー語は英語と文法の形式が似ていても、です。

なので、日本人が思っている以上に英語が第二言語の人で苦手意識がある人は海外にいます。

勉強はしてるけど、正直ちゃんとコミュニケーションができる、って状態ではない。

  ですがPPAPでは難しい英語は一切出てきません。英語を勉強したことがある人ならすぐに理解できる内容です。というか、「それ教科書の最初のやつじゃん!」って海外の人も思ったわけです。あ、それ習った!って。

 この気持ちが、「英語は必要で勉強してるけどなかなか難しい」と感じている全世界の人たちの共感を呼びました。みんなこの英語なら使える!と楽しんでくれています。

 

「グローバル化に参加できないもどかしさ」の気持ちを緩和

マレーシア等、グローバル化の恩恵をもろにうけている国では外資が大量に流入しています。外国人もどんどん増えている。国も豊かになり、賃金も増えていく。

でも、自分の周りに外国人が増えても、正直よく分からない、すごくお金持ちの人が豪遊しているかと思えば、出稼ぎのよく分からない人も増えていて、怖いなぁ、不安だなぁ、というローカルの人たちは一定います。隣人でも文化も背景も分からないからどうしていいか分からないんですよね。

ですがPPAPを面白がる人たちは、SNS上で世界中の人たちと「これ面白いよね!」と繋がれたわけです。「くだらねー」とか「面白いの?これ?」といった感情含め、共有できたんですよね。これは身近でグローバル化を感じていても参加できていないもどかしさを感じている人たちに「つながり」を作った。グローバルボーダーレスなコンテンツだったんです。世界中であの動画を話題にすることで、誰でもグローバル化を実体験できたんです。 

グローバル化に簡単に参加できる

PPAPは好きな人たちが様々なバリエーションをつくってます。構成が簡単なことに加え、言語を変えることで自分たちの国のものにカスタマイズしやすいのも特徴です。積極的に参加したい人はどんどん参加でき、それでさらに話題になった部分は大きいです。

 

みんな英語を話すのは大変

みんな英語を話すのは大変だよねー、とグローバルっていっても周りばっかり変わって自分は取り残されてるのでは?という人たちに「みんな一緒だよ、最初はI have a pen.だよ。みんなこの英語がわかれば繋がれるんだよ」と実体験を提供してくれたのがこの動画でした。

 

日本では「なぜこれがうけたか分からない」という人が多いのは、まだまだドメスティックに、グローバル化の突風に日本全体が晒されていないからなんでしょう。

実際、マレー人との話題の一つにPPAPはなりました。私が余興をした後はI have a question, not a pen.みたいな冗談も言ったり言われたりしてます。

 

こういう背景が分かってくると、日本人としてグローバル化とどう向き合うかも色々やり方がありそうです。「英語が苦手な日本人」はその特性で大きな共感を呼んでいけるかもしれませんね。 

ではでは!