たけとけたと片付かない部屋

製造技術の仕事や家事・育児、趣味について書きます。

「AIにやりたいことはない」=「やりたいことがあれば仕事はいくらでもある」

 「AIに仕事が奪われる」という話を耳にします。「人がこれからやっていく仕事ってなんなんだろう?」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか?ことAIブームでAIに対してポジティブな情報もネガティブな情報も溢れています。

 そこで遅れながら僕も話題の「10年後の仕事図鑑」を読みました。

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 

 この本には色々考えさせられる内容が書かれていました。僕がこの本で一番感じたことは「モチベーションがあれば仕事はいくらでもある」ということです。

 「10年後の仕事図鑑」が示す働き方

 Amazon さんより、作品紹介を引用します。

自分次第で、未来は幸福にも絶望にもなる

●AIにポジションを取られる前に。動くのは、今だ
AI(人工知能)、仮想通貨、LIFESHIFT、ホワイトカラーの終焉……。
10年後どころから5年先すら予期できない今、今の仕事、会社、社会、キャリアはどうなるのか。
今世界で最も注目される日本人研究者落合陽一氏と、圧倒的な行動力で時代の最先端を走り続ける堀江貴文氏が、お金、職業、仕事、会社、学校など、今考えられる新たな社会の姿を余すところなく語ります。
●イラスト入りで、50近くの職業の未来を分析
AIでなくなる職業が話題になりましたが、本書では、「消える職業」「生まれる職業」など含め、50近くの職業の未来を紹介。
視覚的にも見やすいので、将来を考える10代の方から、自分の仕事で次の一手を探したい方まで幅広く読んでいただけます。
●希望か絶望か!? すべて自分次第で決められる
今後、今のようなかたちの仕事や会社はなくなるかもしれないが、それを希望とみるか、絶望とみるかは、すべて自分次第。
新たな世界で、自分なりのポジションをとっていくための生き方のヒントも収録しています。

 

この本は堀江貴文さんと落合陽一さんの対談をベースに書き起こしたものらしく、勢いのある文章になっています。そのため過激な内容も多いですが、思いが乗った論調でした。タイトルは10年後の仕事図鑑となっていますが、10年後になくなる仕事なくならない仕事というような現代からの目線ではなく、「未来なんてわからないんだからこんな未来を作っていこうよ」というエールのような内容でした。ですので、「AIに仕事を奪われる」というネガティブな感覚ではなく終始ポジティブに書かれています。

「伝統を守り続けたい人・現状を維持したい人」にはお勧めできません

 とは言っても堀江貴文さんなんかはTwitterでちょこちょこ炎上しているように大半の人には受け入れがたい論説も取っていますので、「なんでこんなこと言うの?」という思いになるかもしれません。ということでこの本は「伝統を守り続けたい人・現状を維持したい人」おすすめしずらいですね。逆にいうと「現状に不満がある人」にとっては変化がいかに簡単に起こせるかを気づかせてくれそうです。

オープンイノベーションによる変化の高速化

 この変化の話はお二人とも意識して書かれており、本書に示されているオープンイノベーションではいかにして僕たちの生活の変化スピードが変わったかがよく分かります。例えばコンビニにはかつて観光地で特徴のあるようなスイーツが当たり前のように安価に大量に売られています。これはデザートの特色・ノウハウがネットで共有化できるようになったために、ちょっと話題になればすぐにコンビニ各社が情報を仕入れて、大量生産のラインに乗せることが可能になったためです。このように今まで付加価値を生み出してきたノウハウも画一化され大量生産されるようになってきています。

 このような変化スピードもAIによる作業効率化・情報処理能力向上が支えています。もうすでに社会の変革は始まっているわけです。そして今後その変化のスピードはどんどん上がってくる、そのため「シンギュラリティ(技術的特異点、未来学上の概念の一つ。端的に言えば、再帰的に改良され、指数関数的に高度化する人工知能により、技術が持つ問題解決能力が指数関数的に高度化することで、人類に代わって、人工知能やポストヒューマンが文明の進歩の主役に躍り出る時点の事である。)」が来ることを待たずに僕たちの働き方・生き方は変わっていくんですね。

ただし、AIにやりたいことはない 

 僕がもっとも注目したのはここです。 AIは決められたルールの中で、過去の事象を元に情報を処理し最適解を与えることは得意ですが、逆に言えば指示がなければ何もしないわけです。AI自身が「こんなことをしたい」「あんなことをしたい」と思うことはないわけです。

 本書は落合さんが「私たちに残された未来の生存戦略は、統計の外側へ向かうリスクテイクだ。機械ができないことを担い、機械と強調し、コストとして排除されないようにうまく働くか、機械を使いこなした上で他の人から職を奪うしかない」と書かれています。これはAIや機械によって仕事が低コスト化したときにどう自らの稼ぎを得ていくかということを論じていますが、今確実にわかっていることは「AIにやりがいはなくて、やりたくてやっていることなんて一つもないことです。

 つまり人が21世紀を生きる上で必要な項目で「やりたいことを持つこと」の優先度が上がってきたんですね。ある人にとってはすごく面白い世界です。

 ブログを2年間続けて「やりたいことにチャレンジするハードルが低くなった」

 本書でも勧めているように「自分のやりたいことを即行動に移して、その結果をアウトプットする」ことは「やりたいことをもつ」にはすごくいい手法だと確信してます。

 実は僕もこのブログを初めて2年ぐらい経つんですね。(月間1000PVもないですが) その中で日常のことを発信することから始めて、周りの方の情報を見てフットワーク軽く新しいことを色々体験できてます。スマートスピーカーを触ったり、プログラミングをしてみたり、Oculus Goを買ってVR体験をしたこともそうです。

jastaway03.hatenablog.com 仮面ライダービルドの考察を始めたのも今まで漠然と友達に話していたことをまとめてみようと思ったからです。

jastaway03.hatenablog.com

 なぜそうなったかと言うと「自分のやりたいと思ったことをやってみないとブログに書けないから」です。「あれやりたいな〜」「これやりたいな〜」のままでは発信することがないので書くことがないんですね。Twitterで願望をつぶやくぐらいです。なのでブログにアウトプットすることを念頭に置くと、「まずはやってみる」ことの優先度が上がってきます。やってみて面白くなかったらそれで終わって次に行く、面白かったらもっとやってみるを繰り返すことができています。「仮面ライダービルドに対する技術者視点の考察」なんかは読んだ本と紐づけて考察できていて、誰得か分からないんですが個人的にはすごく満足しています。

 このようにいい形でサイクルが回っているせいか、日々の仕事の方でも「やりたいこと」が少しずつ形になってきました。「やりたいことをもつ」という感性が少しずつ磨かれてきたからかなと思います。

「やりたいことがあれば仕事はいくらでもある」

 それならブログは仕事になっているのか?と言われると残念ながら収益はまだゼロです。稼ぎには全くなっていません!

 でも「やりたいこと」はAIには代替されないので、この感性を磨くことが今の僕にできる生存戦略かなと本書を読んで感じました。まあ好き勝手書いてるだけなんだけど、それがいいのかもしれないなーと思いながら。

  ただお二方も書いてますが、結局10年後なんてわかんないんだけどね。

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 

ではでは!