なかなか行けていなかった友人のインプロを観てきました。やっといけてよかった。
あまり観る機会がない方もいるかもしれないので、紹介も兼ねて面白かったところを書いてみました。
インプロとは?
インプロとは、即興のことです。以下引用です。
www.impro-works.info
インプロとは、日本語では"即興"といわれ、Improvisation=インプロヴィゼーションを短くしたものです。あらゆる芸術分野―音楽(ジャズ)・ダンス(モダンダンス)・映画・演劇―の世界での、創作・表現手段のひとつです。 インプロ演劇では、打ち合わせや台本はありません。仲間と協力しながら、自分を最大限に使って、何が起こるか分からない"瞬間"を生き、筋道の通ったストーリーを創造していきます。
今回僕が観に行ったのは演劇の即興です。打ち合わせや台本なしに、お客さんからお題をもらったり、テーマを決めて演じていました。
5 CRANE GAMEとは?
5 CRANE GAMEとは神戸で活動している僕の知り合いが主催しているイベントです。1年前から誘われていたのですが、なかなか都合がつかずやっとこさいくことができました。
「FIVE CRANE GAME」ホームページ
fivecranegame
毎回5人のゲストと共にその場、その瞬間に行われる
準備、台本まったくなしの即興芝居(インプロ)の
イベント!!
これまで俳優、芸人、インプロバイザー、作演出家、
ミュージシャン、ダンサーなど多様なジャンルの出演者とお客さんと共に即興で物語を紡いできました!その場その瞬間
あなたと創る物語、、、全貌は劇場へ
神戸三宮にて奇数月最終土曜に『定期公演』開催中!!
☆過去公演の感想は右側の画像をクリック!!
☆実際の公演の様子は以下の公演写真でチェック!!
公演内容
お題をどんどん読んでいく形式
お客さんに紙に書いてもらったお題を、インプロの中で適宜開いてお話を盛り上げる形式です。そのタイミングに合ったお題を引けた時のハマった感や、ずれたお題が出た時のギャップが面白いです。
本の見開き1ページに載っている言葉しか話せない縛り
演者の1人は指定された本の見開き1ページに載っている言葉だけで会話するルールで行う、3人のインプロでした。選ばれた本が「夏目友人帳」という漫画だったので、選択肢が少なくて後半相槌メインになってたのが笑えました。「笑ってる場合じゃねえ」とか、汎用性の高いワードが頻出しますね。
「学校の終わりの会」設定
「日直」を決めて「今日の良かったこと・悪かったこと」を聞くところからスタートするインプロです。「今日の良かったこと」というお題で「水がうまかった」という回答に芸人の本気を見た気がしました。面白かった。途中からいじめの話になってふにゃ〜としてしまってましたね。学校って案外ドラマがないので、結果そういうことを考えてしまうこともいじめの遠因かもと考えさせられました。
「人の体験」を演じるゲーム
3人の演者の中から、実体験を話している1人を当てるゲームです。3人の演者のうち1人の実体験が紹介され、該当する1人は自分の実体験を説明しほかの2人は自分の体験ではないことを自分のことのように紹介するゲームです。最後に実体験を言ってそうな人をみんなで当てるゲームです。
見た回では「合コンで2回連続鼻血を出してしまった」体験をした人を探すゲームでしたが、正解の人の体験が「合コン中に鼻をほじくってたら鼻血出た」というトンデモ展開だったので、「どうなんだこれ?」となってしまいました。踊るさんま御殿だったらさんまさんに信じてもらえてないレベルです。「合コンで鼻血」→「女性の胸を強調されて」って話しされてた方が純粋な目をしていたので「こいつオタクだな」と勝手に共感してました。
最後はロングインプロ
最後は、1人1枚お題を引いてでてきた9つぐらいのお題を使ってストーリーを作るインプロでした。即興で30分程度の話を作っていました。途中から「100万円」がキーワードになって、「北朝鮮から飛んできたミサイルを迎撃するミサイルを撃ちたいんだけど、予算が100万円足りない米軍」と「紹介で結婚した夫婦から100万円を結婚祝いとして逆にもらいたい男」の話から「変な宗教?にはまった夫をお風呂で癒すことで+αの恩義を売って、もらえた100万円でミサイルを撃ち落とす」未来まで見えたのですが、最終的にはそうなりませんでしたね。繋がりそうで繋がらないのもインプロの醍醐味です。「そこまで行けたんだから繫れよ!」とも思いましたが笑
「何が出てくるか分からない面白さ」がある
「何が出てくるか分からない臨場感」は面白いですね。お互いに探りながら話を作っていくところや、裏切って展開を変えてしまうところのような駆け引きも面白かったです。
今回は1周年ということで演者も多くお祭りムードだったこともあって、勢いで進める部分が多かったのかなぁという印象です。「今日集まったメンバーです」というのは面白いんですが、探り合いの中で噛み合っていくような面白さのほうが個人的には好きなんですよね。1st目を観たので、2nd目、3rd目で雰囲気が変わっていたのかもしれません。
好みで言えば、お客さんからもらう単語をお題として劇を組み立てていくという仕組みの中でその「言葉に」対する理解度の深さがあったらもっと好きですね。音楽でもダンスでも、即興が上手い人はいろんなジャンルの音楽を知ってたり、ダンスを知っていたりします。それこそ歴史や背景、技法にまで詳しいです。その引き出しをお題とか、その場の雰囲気が開けていくのが面白いんですよね。そういう意味では、即興劇であればそれは「言葉」なんだとと思います。「言葉」に対する造詣の深さという。単に知っているだけでなくて、使いこなしている、色んなイメージを持っているメンバーで繰り出される技の数々を観てみたいと思いました。(即興劇に対してよくばりすぎかもしれません)
そんなこんなで、一周年らしいので今後も頑張ってください!
ではでは!