40歳以降のキャリアが不安
自分の上司の働き方をみていると、「これは違うよな・・・」っていうものが増えました。週に2回以上は飲み会があったり、上長に呼ばれたらすぐに行ったり。そして何よりしんどいのが、40代以降はポストが空くかどうか次第でキャリアが変わってしまうところです。ポストを得るための社内政治も必要だし、アピールとして会社推奨の休日研修にも行かないといけない。きついなあー。
基本的には工場で働くので、田舎住まいもほぼ確定です。一握りのエリートコースの人たちだけ本社で働いてる感じです。
ちきりんさんが本で書いている選択肢の一つである40歳以降2度目の職業人生を歩む、ってのもやってみたいところ。。。なんですが現在の私の状況では40歳後半になるまでは目処がつかない+この期間に自分の子供たちとの時間も大切にしたい、と思っているのでこの選択自体が望む姿と合ってないことが判明しています。
一方で「人の役に立ってバリバリ働きたい」という思いもあり、単純に業務時間を短くするのではなくやりがいのある仕事を定時でしっかりしたいとか。生産技術エンジニアは工場に合わせて仕事をするのが基本スタイルなので、うまくライフワークを整えられないなあというのと、そのような働き方をミドルマネジメント層はやっていないので自分がやってたらかなり浮いてしまいそうだなとか。
現状は家に早く帰りたいので飲み会の数はセーブしているのですが、自分の意思でやってると思われると評価に影響が出そうなので「子供が体調悪くて~」とか「嫁が怒ってて~」と言い訳しながら断ってます。チキンです。この辺まだ自分の中でキャリアパスを整理できていないので習慣にいくつか破綻がでてきていますね。。。
今後のキャリアパス候補
今後のキャリアパス候補を挙げてみました。生産技術エンジニアの5つのキャリアパスをベースに考えているものと、現行のキャリアパスから離れたケースを考えてます。
僕の現在
- 30歳
- 子供が上が2歳、下が0歳
- 賃貸・地方住まい(嫁の実家近辺)
- 共働き
1)会社の論理に従って、40代までにチームマネジメント経験を得る
チャンスが回ってきたら手を挙げて経験を取りに行く方針です。そのために家族にはある程度不自由をお願いするプランです。嫁にも働き方を合わせてもらう必要もありますし、飲み会や付き合いの回数は社内評価のために大きくは減らせません。出張とか突発業務に対しても家族に無理を言ってこなして行くスタイルです。
(メリット)
- 現在の評価では海外駐在・マネジメント経験を得られる可能性は非常に高い
- 年収は高め
- 海外駐在があれば家族で海外生活経験を得ることができる
- 規模の大きい仕事に関われるチャンスは大きい、今の所評価はそこそこしてもらっているのでチャンスが与えられる機会も少なくない
(デメリット)
- 家族のライフプランが会社状況に左右される(海外の学校に通う・嫁も仕事を辞める必要があるetc)
- 会社の状況・自身のスキル不足で上記チャンスをつかめない可能性がある(自分ではコントロールできない)
- キャリア取得のためにある程度業負荷をこなさないといけない
- 飲み会や会社行事に参加など、すべて必須ではないものの一定数参加する必要もあ(+キャリアを取りに行くために、二次会等の参加もしたほうがよくなる)
2)現在の会社でのキャリアを一定諦め、社外での経験値を得ていく
会社の論理に従わず、現行のキャリアパスを諦めてもいいと考えて動くプランです。家庭状況・やりたいことを理由に他部署への異動や労働時間短縮に積極的に取り組みます。一方で40歳以降の生産技術エンジニアとしてのキャリアパスは途絶える可能性が極めて高いので、その経験を補完するために社内外含めて経験を得ていかないと「役に立たないおっさん」枠になるリスクが上昇します。
社外での経験は社内で取れない経験を補完するために必要です。1)でもあったほうがいいですがWant、2)ではMustという認識です。社外経験はプロボノ、オンラインサロン、Cloudworkなど報酬発生有無に問わず社外での活動を行うもののイメージですね。現在のキャリアで足りてない社外の人との繋がりを得る活動に時間を割かないと緩やかに詰む、「社内で自律して流されずキャリアを積む」プランです。今やってみたいと思っているIT関連の仕事も、自分でWebサービスを作ってみてそれ自体を売り込んでいく形でリスクヘッジする選択肢もあります。
(メリット)
- 家族のライフプランが会社状況に左右されにくくなる(断りやすくなる)
- 年収は現状維持可能
- 現在のスキルを使ってしばらく働ける
- 安定した立場を利用しながら、新しい経験も得られる
(デメリット)
- 自律できないと、会社の論理に流されて早晩破綻する可能性が高い
- 家族との時間を大切にするのはタイムマネジメントの問題なので、これで解決するわけではない
- 飲み会・行事は会社のカルチャーであるため、全て参加しないという選択肢は取れない
3)転職して、同業他社でのスキルを積む
会社の文化が気に入らなくて同調したくない部分もあるので、環境を変えてしまおうという選択肢です。僕には住む場所を変えて今の仕事に近い業種を選ぶケースと、住む場所を変えずに今の仕事と違う種類の業種を選ぶケースがあります。生産技術エンジニアは社外経験の要否はあまりないのですが、今後コーポレートエンジニアを目指す上で主体的にスキルを選ぶことが可能になります。このポジションは中年男性のエリートコース or キャリアパスから外れた人が行くところでもあるので、今後の市場評価が伸びるかは微妙です。それよりかは現在の待遇改善が主目的になります。
(メリット)
- 企業文化の違うところで働ける
- 年収は現状維持 or 上昇
- 現在のスキルを使ってしばらく働ける
- 転職市場としては需要があるので、住む場所を選ばなければ選択肢は多い(外資系、中小、ベンチャーなど会社規模も選べる)
- 海外駐在のチャンスは消えない
(デメリット)
- 住む場所を選ぶと選択肢が制限される
- 住む場所を変えると、保育園問題で詰む可能性が高い
- 企業文化が合うか合わないかは行くところ次第、企業文化が変わるかは運要素も大きい
- 生産技術エンジニアでは、同じような企業文化を持つ会社が多いかも(大手中心のため)
- 仕事が研究開発より、サービスエンジニア寄りになる可能性あり(募集要項と実際の業務が変わる可能性がある)
- 業務時間も変更となる
4)異業種(IT業界)に転職する
自分のワークスタイルを業種で規定してしまおう、そのためのスキルを勝ち得ていこうというスタイルです。転職後しばらくは薄給確定+激務の可能性もありますがそこで得たスキルで自分らしい働き方を掴んで行くスタイルです。自分の強みは「勉強欲」×「収集心」なので技術が日進月歩の世界で知識を増やして武器にしていくのは面白いんじゃないかと。ただ圧倒的に業界知識が足りないので絵に描いた餅になる可能性あり。これまでのスキルが活かされるかは不明です。
(メリット)
- やりたいなぁと感じていることを仕事にできる
- 将来のありたい姿、になるために必要な汎用性スキルが得られる
- 将来的には住む場所もそこまで意識しなくて良くなる(+今も会社選んでも待遇差はなさそう)
- 将来深刻なITエンジニア不足に陥るとの予測もあり、業界は上昇基調にあり
- 業界的には、働き方の多様性は進んでいて、今後もこの流れは止まらないと予測
(デメリット)
- 短期的に給料は確実に下がる
- 短期的には未経験業種のため、働き方のコントロールは難しい
- 企業文化が合うか合わないかは行くところ次第、企業文化が変わるかは運要素も大きい
- 働き方の多様性が進む=世界中の人々と市場を取り合う可能性も出てくる
ITエンジニアへの憧れ
なんでITエンジニアに憧れてるかって「スキルを持っていればキャリアアップ転職がガンガンできるし、働き方もスマートで無駄な飲み会とかも少ないよー」みたいなITベンチャーのイメージ(Twitter調べ)が強いからなんですね。実際のところ多数がそんな風に働いていないだろうし、ブラックな職場環境で働いている人もいると思います。「隣の芝は青い」を如実に表しています。
そうやって職種を変えてでも手に入れたいのは現状の仕事の延長線上にライフワークが自分の思ったようなものになる可能性が現状ゼロだからです。大企業の論理で働けば、海外勤務や部署異動も会社に従うほうが状況がよくなる可能性が高い。自主都合でチャンスをフイにしてしまうと、転職できるようなスキルを持ちえないリスクが上がります。目が死んだ大人になってしまうリスクになるので非常にまずいです。
転職市場では30代後半からはチームマネジメント経験を要望する企業が多いそうですが、僕たちの年代はリーマンショック後景気が回復してきたタイミングであり採用人数が多いんですよね。すなわち、チームマネジメントする経験を得るタイミングがそのときに来るのか?という点に関しては非常に怪しい。。。競争と運が必要になってくる世代です。
35歳前後で海外駐在するキャリアパスを現在歩んでいますが、ライフバランスを取ると海外駐在を断る選択肢もあります。断ってしまうとチームマネジメント経験を40代に入るまでには得られなくなってしまい、生産技術エンジニアとしてのキャリアはか細くなってしまいます。まあ難しい。そんなややこしいこと考えずに自分のスキルでキャリアを渡っていけないかというのに憧れを持ってしまいます。
またWebサービス系がある程度できるようになると、ベンチャーやNPOでの仕事の枠も広がります。組織で求められるバックオフィス業務は経理や人事、事務といった文系職が多いイメージだったんですが、SEもここに該当することに最近気づきました(遅い)。システム開発は外注でも要件定義なんかは社内で理解のある人がいないと進まないので新しいことを始める時にはいるかいないかは結構な差になります。
まあ大概は業務委託してしまうので潔くそういった会社で働いたほうがいい気もします。。。
嫁の将来との相談
今回の件を考えるにあたっては嫁のキャリアイメージも知る必要があることがわかってきました。「住む場所を変える・変えない」は目下ぶつかる問題なので話はしていますが、それ以外にも
- 30代は僕がバリバリ働いて、40代では嫁がバリバリ働くキャリア(40代までは僕はやりたい仕事・チャレンジをやめて準備だけしておく)
- 共働きを継続してある程度の年収をキープして安定的に子どもが成人するまで働く
- 「夫は仕事、嫁は家を守る」というスタンスで現在の会社でキャリアを積んで海外経験を武器に40代以降のキャリアを見直す
とか時間軸でキャリアを複数考えた方がいい気がしてきました。なんかこう、年収のこととか一人でウジウジ悩んでるのって独りよがりな気がして。僕が現在感じている危機感に対して、どういうレスポンスがくるのかも気になるところです。(僕は現状のいい状態をこの待遇でキープできないと感じているけど、案外そんなこと気にしてないかもしれないので)
文章長いから端的に説明してくれる?
す、すみません。。。
やりたいことをやるためには、やめることを決めないと
昨年も実は同じようなことを考えていました。その時は1)2)のハーフぐらいで結論づけたんですが、今んところ非常に中途半端になってます。会社の飲み会はぼちぼち断ってるけど主張は出せないし、社外でのスキルアップの機会も設けることができていない、家では家事育児に奔走してる、、、みたいな状態です。英会話もプログラミングも放置気味になってしまいましたし。。。
これって新しいことを始めることばかり決めてやめることを決めてないからなんですよね。時間は有限で、時短家電の導入は日々進めてますがどうやったって限度があります。今後自分がやりたいことをするためにもやめること・代替することを決めることが必要なのかなって。
実際これを書いてる時間も、嫁が子ども2人の面倒を見てくれていたからです。頭の中を3時間かけて整理することができました。ありがたい。むしろ今度は逆をやらないといけないかもしれない(汗
だらだらと書いてしまいましたが、なかなかキャリアを考えるのって難しいですね。人生に迷う子羊をまだまだやってます。なんかね、石田衣良さんの「40」のイメージなんですよね、40歳って、面白いし難しい。自分の目の前に40歳が見えてきていよいよ悩ましくなってきました。
いやわかってるんです、最後はえいやーで決めたらいいってことは。もう少しで決めるのでウジウジさせて下さい(汗
ではでは!