たけとけたと片付かない部屋

製造技術の仕事や家事・育児、趣味について書きます。

「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」の感想を妻に説明できない

我が家には、映画を見に行ったらその感想を説明する慣習があります。
というのも現在は子どもの世話があるので観たい映画があるときはもう1人は自宅待機です。
娘の好きなプリキュアや興味を持ってる仮面ライダー、アンパンマンなんかは僕も楽しめるので担当しています。一方で「アナと雪の女王2」は妻が興味があったので観に行ってもらって、僕が次女の面倒を見ていました。
その面白さを観に行っていない人に共有する流れが自然にできていて、お互いに観た映画を説明するようになってます。

さて、本題です。
「スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け」を年末観ました。
starwars.disney.co.jp

うーん。


観た感想として。。。
たしかに完結はした。したんだけど。。。えー。
すごく釈然としなくて、妻にもなかなか感想をうまく言えなかったんですよね。なんかもぞもぞしていたので自分なりに考えてみました。
※以下本作のネタバレを含みます。

不満があったところ

今回は知人と一緒に観に行っていたので、帰り道が盛り上がりましたよね笑

  • アダム・ドライバー演技いいのに役の扱いが不憫すぎる
  • チューイの連行シーンなんなの?
  • 霊体強すぎ問題
  • 遠隔操作のフォースを使うと死ぬ
  • 緑色のライトセーバーどこ行ったの?
  • パルパティーンとスカイウォーカーを両方背負えよこの野郎
  • 艦隊が集結するときは過去作の展開とリンクするよう持ってこいや!マクロスを見ろ!YF-19出てただろ!

などなど、思うところはたくさんありました。
ネットにあふれている感想も納得感が高かったです。
wired.jp
ameblo.jp

でも、完結しました。ちゃんと完結はしたんですよ。

話は変わりますが、嫁は自分の興味があまりないものに関しては物語のプロセスより結果を楽しむ派の人です。
おすすめの本や映画を説明するとオチを聞いてくるし、過去のドラマで1話が面白かったらネットで先にネタバレを確認するぐらいにはオチが知りたい派の人間です。乾くるみの「イニシエーションラブ」を進めた時に、「最後にどんでん返しがあるから!」と説明したら最後から読み始めたときは衝撃でした。

そんな人なので、だいたいは映画のオチから説明するのですが、今回のスターウォーズはしっかり完結できているので、ポジティブな感想になるんですよね。

「よかったじゃん、ちゃんと完結できて」って。

でも違うんだ、大切なのはそこじゃないんだ。
じゃあ何を大切にしてたんだろうか?

作り手の拘りを求めていたのかもしれない

 低予算の中でジョージ・ルーカスが頭の中に描いた世界をどう演出するか、エピソード4〜6を見るとその拘りがビンビン伝わってきます。着ぐるみも種類を増やして異星人を多種多様にすることで世界観を構築する、戦闘を艦隊戦のような大きな舞台と、地上戦・船内船の小さな舞台で行き来させることでスケールを大きく見せている。エピソード1〜3を後回しにしたのも描きたかった世界を描くためだし、実際大規模な戦争を絵で圧倒したエピソード2や、意味わかんないぐらい長い時間溶岩の近くで闘っていたエピソード3など、なんでそこまでやったんだよスゲェな!っておもわせる作り方だったんですよね。(ちなみに僕はエピソード1からスターウォーズを鑑賞したにわかファンです。アメトーーク企画でエピソード1から観た狩野英孝と似たような感想持ってました)
to-investigate-thoroughly.work

 僕がエピソード9で気に食わなかった一番のポイントは上演時間です。最初見たとき驚いたんですよ。「あれ?150分?映画間違えたかな?」って。これまでの完結編として、その尺で入りきるのかなぁと不安になりました。実際には必要な要素は入りきっていたけど、一概に淡白だったために「いやいや僕らは上品なコース料理が食べたかったわけじゃないよ、いかがわしいものとかちぐはぐなものとかあってもシェフの拘りが知りたいんだ、もっとやりたかったことやったらよかったじゃん!」ってとこなんです。詰め込みすぎて泣く泣く切っても3時間半でしたーみたいなさ、分かる分かるやりたいこと積み上げたらまだまだおわんないよねーみたいな、作り手の思いと共感するような感動をしたかった。

 レイとレンの嵐の中での殺陣とか艦隊大集合とか惜しいところはあったので、そこにカタルシスを感じられるようにしっかり時間使えばよかったのに。。。まあディズニーだから尺は厳しかったのかもしれない。ここまでで広げた話をまとめるには要素が多すぎたのかもしれない。観客のフィードバックも反映しないといけないのかもしれない。でもそれじゃあ単なるノルマ消化になってしまう。そんなチェックリストの項目を淡々とこなす2時間半にはして欲しくなかったなぁ。作品である以上こだわって作っているのはもちろんなんですが、作り手の好きに少しでもこだわる要素があっても良かったのになあ。。。

どうやって感想を伝えようか?

僕は作り手の「これがやりたかったんだ!」に対して「それが作りたかったの!?いや、これはこれで好きかも、、、」「いや、オレはこれ好きじゃないわー」みたいなやり取りを作品を通してやりたいんだなぁって今回思いました。面倒な性格なんだけど。
 ということで、妻には「しっかり完結してよかった。でもこれまでのノルマを淡々とこなす作りでもう少しなんとかならんかったのかなぁと思った」と伝えようと思います。

おしまい!