たけとけたと片付かない部屋

製造技術の仕事や家事・育児、趣味について書きます。

仮面ライダービルドのジーニアスフォームは「ライダーシステムをラブ&ピースのためのツールに蘇らせた」

ついに出ました、仮面ライダービルドの最終フォーム、ジーニアスフォーム!このジーニアスフォームへの変身のところが涙出るくらい感動してしまいました!

※まだ6/10の部分を見ていない人にはネタバレの内容になります。

このジーニアスフォームですが、登場から何からものすごく感動してしまいました。

ピクシブ大辞典が分かりやすかったので、下記引用します。

dic.pixiv.net

 

概要

仮面ライダービルド最強フォーム。初登場は第39話。 
ビルドドライバーに60本のフルボトルの力を集結した究極のボトルであるジーニアスフルボトルをセットして変身する。 

葛城巧はジーニアスフルボトルを完成させマッドローグとの戦いで変身しようとしたが、理論上可能なはずの変身ができなかった。そこに現れた龍我「気持ちが足りねえんだよ!」と一喝。戦兎に有って葛城にないもの、「誰かの力になりたい、守りたい」という気持ちが変身のカギだった。 
そして痛めつけられる龍我を見る葛城の脳内に次第に戦兎の記憶が蘇っていき、二人は精神世界で邂逅。葛城は未来を戦兎に託し、戦兎はこのフォームへの変身に成功した。 

変身時は巨大なステージ(おそらくスナップライドビルダーであり、フォーム風に名付けるなら『ジーニアスライドビルダー』になると思われる)が出現し、黄金のビルドマークが戦兎に重なると同時にスーツが出現、その後コンベア上を流れる無数のフルボトルがスーツに刺さり変身が完了する。 
これまでは大気汚染薬品漬けプレスされ全身真っ黒など、科学の負の一面を表したような危険そうな変身バンクが多かった。しかし、最終フォームでは子供が想像する未来都市のような明るいイメージの変身バンクであり、戦兎の科学は平和の為にあるという信念を象徴しているのかもしれない。 

 

  このジーニアスフォームにはジーニアスフルボトルという新アイテムが必要です。現在記憶が蘇っている葛城がこのジーニアスフルボトルをちゃちゃっと開発してしまうんですね。テレビの尺では10分もかかってなかったです。早いよ!これは話数の関係もありそうですが、「葛城は天才である」ということを示したかったのだと推察します。

 ですが、いざ変身しようとするとできない。なんでだ!?ってなったときに龍我が「気持ちが足んねえんだよ」というわけです。

 これ、すごくないですか?というのもこれは龍我が仮面ライダークローズに変身しようとしたときに、戦兎が龍我に言ったことなんです。(この時は閾値に達していないって言ってましたね)

 つまり葛城が当初開発したライダーシステムを戦兎が引き継いでいる間に、「平和を願う心がなければ変身できない」というギミックは存在していたわけです。そのことを物語の序盤で戦兎が龍我に言って気づかせて、今度は龍我が葛城に言って戦兎の記憶をよみがえらせる展開になっているんです。しびれるなー。この二人のベストマッチが際立つ名エピソードです。

 

 もう一つ感動したことは「科学の力には思いを乗せないといけない」という製作陣のメッセージです。

 記憶を取り戻した葛城は「平和のためには仕方なかったんだ」とファウストでやってきたことを肯定しようとします。「命令があったからやった」「犠牲は仕方がなかった」というわけです。これってものすごくよくある光景なんですよね。科学を探求していく中で「世紀の発見の前ではモラルを失ってしまう」ことや「本筋と関係のないところは瑣末な問題に見えてしまう」ことは発生します。製作陣はこのジレンマを否定したんですよね。「そんなこと言って理想を捨てるなよ、そんなもん仮面ライダーなんかじゃないよ!」という熱い想いが伝わってきます。

 もちろん戦兎だって全て理想通りだったわけでも、順調に理想を貫けたわけでもありません。ライダーシステムのせいで戦争が始まってしまったことや、ハザードフォームで自我を失って大切な人の命を奪おうとしたこと、戦えなくなったことや理念を失いそうになったこともありました。

 それでも彼は科学の力でこれを克服し、前に進もうとした、理想を突き詰めようとしたんですね。その想いこそが良き科学者であり続けるために持ち続けないといけないものです。そういうメッセージがこの変身に込められていました。

 賢い人は発明や開発を簡単にやってしまうが、それだけでは世界は平和にならない。平和を願う想いがなければ、仮面ライダーはただの兵器です。想いがあれば、仮面ライダーは兵器であっても、希望にもなれるんですね。

 この複雑なギミックを「仮面ライダーを開発する視点」で取り入れたシナリオには脱帽しました。

 まだジーニアスフォームでは戦っていないので、次の戦闘シーンが楽しみです。ヤベーイ!

 

 

最後に、

個人的な希望として、エボルを倒すときの切り札にクロコダイルクラックフルボトルを使って欲しいです。

 流れとしては、クロコダイルクラックフルボトルを使ってフルボトルのエネルギーを解放→火星でエボルと戦って両者のエネルギーを相殺→パンドラボックスのパワー低下、ただしジーニアスフルボトルも使用不可に→パンドラボックスに充填されていたボトルを使って色んなベストマッチでひたすらエボルを翻弄して倒す、っていう展開。

 エグゼイドの最終回でOPの映像に持ってきて曲が流れる展開、レベル2で戦う展開は大好きだったので、ビルドでも「原点に戻った戦いで勝つ」流れを期待しています。

ではでは!

<仮面ライダー関係ではこんな記事も書いています>

jastaway03.hatenablog.com

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