お久しぶりです。たけとけたです。
Twitterを賑やかしているあの人、田端さんの本を読みました。 教科書との名の通り、「お金を稼ぐ」ことの入門編となる視点が散りばめられています。分かりやすい内容ですが、とても解像度が高く奥の深い一冊でした!
資本主義の世の中を上手く生きるために、資本とお金を知る
「資本とは何か?」という視点からこの本は始まります。
マルクス経済学で言えば、資本とは「自己増殖する価値の連動体」です。同じお金であっても、ただ持っていて、使えばなくなってしまう「お金」と、資本主義をたくましく生き抜くための大いなる出発点になる「資本」とは違うのです。
(中略)
これからの時代の資本は、必ずしも、お金や貨幣の形態でなくてもいい。ツイッターやインスタグラムのフォロワーだって資本だし、自分の書いたプログラムのソースコードだって資本。その気になれば何だって資本になる時代です。
単なるお金と資本の共通点と相違点について、自分ごととして語れることが、資本主義の世の中をうまく渡る第一歩になります。
また全編に渡ってお金と資本に対する解像度にこだわっています。ただお金が欲しいでは手に入らない、具体的に手触りのある形で欲しいものを理解していることが大切と説いています。
まず1つは、「自分がこの先の人生をどのように生きたくて、そのためにどのようにお金を稼ぎ、それを使うのか?できるだけ具体的に、金額や使いみちの固有名詞までも入れて言えるようになること」です。
(中略)
状況設定に数字の入った定量性と、固有名詞の入った具体性がなければ、ただの一般論です。ただの一般論が、実際に生身の人間を幸せにしたり、どこか次のステージに導いたりすることは、あり得ません。
自分のバケツを大きくしろ
おもしろかったのは、19.自分のバケツのを大きくしろ、です。コロナ禍において補助金がばら撒かれても、お金のダムを持つ一部の資本家に集まってしまう話は面白かったです。確かに、お金をもらってネットショッピングに使えば使うほど楽天やzozoといった会社は儲かって、お金が溜まっていく。企業はお金が降ってきたら溜めるダムのような仕組みを持っているが、個人はお金が降ってきてもそれを溜めるバケツがなく流れてしまう。
この状況を生かすためには、低金利、金融緩和というすべての日本人に平等な条件のもとで、自分なりにバケツを大きくしようと、株を買ったり、マンションをローンで買ったり、自分の会社を作ったり、その工夫が大切だと説いています。
転職できるための資本
いつでも辞められるように評価や実績が残せていれば、転職の選択肢も広げておくのは当然としつつ、実力で転職できるわけではないと言います。
行きたい会社を名指しで言えるのは最低条件として、さらに上司にしたい人も名指しで言えるぐらいにしておくのは、当然です。
正直そこまで解像度あげるのか?と驚いてしまいました。「どういう転職をしたいのか?」その解像度が高くせず、闇雲にスキルを磨いても意味がなく、具体的にイメージできていないといけないとのこと。その上で手に入るだろうという仮説を持ち、ある程度の失敗はする前提に立ちながら、絶対に守りたいものは失わないように準備して、その上でチャレンジする。
自分のキャリアについてはそこまで解像度を上げれておらず、まだまだ甘かったのだと理解できました。まだまだでしたね。
正しい時に、正しい場所にいる
いつ、どこにいるか?のポジショニングとタイミングの重要性についてもこの本で書かれています。この話は前著のほうが生々しくて面白かったです。
確かに、最近の製造業は無人化が進んできて単純作業がなくなる一方で、工場を稼働させる仕組みを作る側の価値が上がっています。製造現場の職人になるのでなく、工場が勝手に動く仕組みを作る側の技術を積み上げていく必要があるなあと感じました。
何でも資本になる時代
「副業で稼がないといけないんだろうなあ」とか漠然と思っていたのですが、自分が何がほしいのかを理解した上で、資本を積み上げていくことのほうが重要何だとわかりました。SNSのフォロアー数や、これまでの経験何でも資本になるが故に、何を資本として伸ばすかの戦略はしっかり考えていきたいと思います。
ではでは!