現在自分のキャリアの棚卸しの一環として転職活動もしています。面接やエージェントとの面談をこなしている状況ですが、自分のマーケットバリューがわかっていないのでミスマッチを起こしている状態です。
ここからは自分の転職活動の進捗です。
- 転職活動が個人技ではなくなった
- 単純なイメージではマッチングしてこない
- 現職では「使い勝手のいい人材」としての給与がある
- 自分の市場での価値
- 転職に至る判断基準の明確化
- 30歳になって突きつけられる現実
転職活動が個人技ではなくなった
転職活動時の面接では
「年収が下がるんだけど、ご家族が納得しますか?」
「出張が多くて働き方が今より不規則だけど、奥さんは大丈夫ですか?」
と懸念点が家族への配慮がほとんどです。これは「子どもも小さくて保育園問題もあるので、引っ越しせずに働けるところがいい」という希望を僕が出しているためです。僕の職場への希望も「フレックス勤務とか柔軟に働ける体制がいいです」と言っているからなんです。
僕の期待としては
「いえいえ、弊社は柔軟な働き方を推奨していますし残業も減らしているので大丈夫ですよ」
みたいなレスポンスでしたが、実際のところは
「今の職場とは変わると思いますので、その点は懸念事項ですね」
みたいになります。
うーん、なんでだろ?現在の専門性だったり、仕事の説明や転職後の働くイメージについては悪くない感触なんだけどなあ。って感じです。
ただ、「会社がどうしても欲しい人材」ならそれ相応の待遇でオファーしてくれるはずなので、「自分がそれだけの価値を市場に提供できていない」ってことが明らかになっただけのようです。現実は切ないな。
単純なイメージではマッチングしてこない
僕がそもそも転職を検討している動機として、「会社の無茶な要求(短期での成果達成だけでなく、急な転勤や海外単身赴任など)を頑張ってこなしてくれる人材」が登用されている現状が気に食わなくて、ビジネスとしての価値を提供できた人を登用してくれるような会社に転職したいなと思ってます。
なので「体育会系(伝統的な日本的経営)がいやだから外資」「柔軟な働き方ができそうだからIT系」と思って受けていました。
・外資系の同業他職種(技術サービス部門)
・IT業界のPG・SE(業界未経験)
なんですが、この2つのロジックがおかしかったです。
外資企業でも急な転勤あり
外資企業で働いている方々はキャリアの自立を求められています。日本の会社のように「ぐちぐち言いながら転勤」がないようです。「いやならやめてくれていいよ、こちらも希望する人探すから」といった感じ。
また日本の大企業が本人の意に沿わない人事異動をするケースで往々にして言われる「君の成長のためを思って」というやつ、外資企業ではありえないですよと言われました。自分のキャリアは自分で描いてアクションする前提なので会社側からは動かないらしいです。でも自分のキャリア開発をサボっていると最悪は辞めてもらう形になると。。。(僕が受けたのはヨーロッパの外資だったので、やや優しめらしいです。米国系はもっときついらしい)
こう比較するとどちらの言い分も正しいような気がしてます。
外資系企業へ転職しようとしたらスピード感が違って慌てた話 - たけとけたと片付かない部屋
IT業界でも働き方は様々
最近はやりの企業が「働き方改革」を謳ってメディア露出していますが、そもそもIT業界でも職種・会社によって残業多かったり柔軟な働き方ができないのでこの辺は業種関係なかったです。成長業界なので多忙だし、一部の生産性の高いワーカーがその生産性を活かしてのびのび働いているようです。
外資系企業では「残業=無能」の認識があり残業時間自体は減らせそうなので、モチベーションとして目指す方向な気がしています。
現職では「使い勝手のいい人材」としての給与がある
現職の給料は生産技術エンジニアとしての技術力もありますが、それ以上に下記2点が給料を下支えしています。
- 土日、夜中でも工程の技術対応をする
- 海外転勤等の会社都合での異動でも働いてくれる前提
逆に言うと、「現職では無茶振りに対してOKを言うこと」が前提となっています。その代わり能力がなくても現状クビになることはないですし、頑張って働いているように見えれば成果があまり出ていなくてもそこまで悪い評価にはなりません。
- 本人の意に沿わない会社の人事異動を受け入れたり、
- 無茶を言われた時に身を粉にして働いたり、
こんな能力が評価されています。
自分の市場での価値
僕の市場価値を決める要素はこんな感じ。
- まだ若い(30歳前半)
- 技術系のバックグラウンドあり
- 英語でのコミュニケーション可
- 妻子あり(子供も小さいので、企業側も気を遣ってそう)
専門がどうこうもありますが、「まだ若いからこれから覚えてもらうとして〜」とのことで2.技術系バックグラウンドがあればいいらしいです。この6年間で磨いたスキルなんてなんの役にも立たないやん!と愕然としましたよね。というか自分のスキルセットがニッチすぎて汎用性がないことが分かりました。化学系あるあるなのこれ?
4.妻子ありの部分は4月から妻が育休より復職するにあたってしばらくドッタンバッタン大騒ぎで、「それを待ってからの転職か。。。」とか打算してしまってチャンスを活かせていない感じです。思ったより自分のスキルセットが活かせず挑戦的なキャリア変更になることがわかってきたので、転職時期は要相談ですね。。。
4つの能力の向上
市場で売れるスキルのなさを痛感しています。嘆いても仕方ないので、ちきりんさんが紹介していた4つのメタ能力を伸ばす検討をしています。
- リーダーシップ
- 生産性の概念
- マーケット感覚
- 自分の頭で考えるスキル
このうち「マーケット感覚」が特に不足してます。自身のプライシングが全くできないし、売り方もわかってない。そういや「メルカリ」でも売値をつけられなくて売れてないんだよな。。。
市場に晒されたほうが分かり良さそうなので、引き続き転職活動をして自分の価値を確認しつつ、一回転職して失敗して市場からのフィードバックをもらった方が後々に対してよさそうです。
「生産性の概念」は、幸か不幸か育児での時短勤務をすることになっているのでここで一層磨きをかけていきます。
「リーダーシップ」「自分の頭で考えるスキル」は上記2つよりは職場に求められているので意識して仕事に活かしていこうかな。
家庭事情にとって有利なキャリアパス、不利なキャリアパスの見極め
できれば「バリバリ働いて稼ぎたい」時期と「今は家庭のこととか、趣味にも力を入れたい」時期があったり波があります。この波を平均化して給料にしてくれていたのが年功序列制度だったので、自分でやろうとすると「家庭状況」と「キャリアの状況」がずれたときにどうするか?が問われていると考えてます。ここがおそらく今抱いている不満です。「不満なら自立してキャリアを描け」とはまさにそうで、自立したキャリアがない。ここが僕の問題であることがわかってきました。
会社に言われるがままのキャリアがいや→キャリアの自立
これが当面目指すべき姿です。
転職に至る判断基準の明確化
判断基準がなくて決めきれないのでズルズルいきそう。。。本当は「面白いか」「成長できるか」の2点で決めたいんですが、これに「家庭での負荷」を入れてしまっているため判断基準がごっちゃに。。。うーん、これじゃ決められないのではっきりしないとなあ。。。
30歳になって突きつけられる現実
結論としては、
自分で偉そうに思っていた経験・成果なんて、市場に売れないと価値がない
リスクを取れない人間は現状を受け入れるしかない
これらを痛感した3ヶ月でした。
6年間働いて、しょうもないプライドを持ってしまっていたんだなあと反省しています。粛々とやらないと。
これらのことに気づけたのは、転職活動をしながら「自分のマーケットバリューってどんなもんなのだろうか?」と探したからなので今の自分のキャリアに不安を感じたら転職サイトに登録して職務経歴書を書いてみることをお勧めします!
ではでは!