たけとけたと片付かない部屋

製造技術の仕事や家事・育児、趣味について書きます。

「変える」と「変わる」の差

勤めている会社では、毎年社長が「事業ポートフォリオを変えないといけない」とスピーチしている。

所属している部署の上司は「組織を変えないといけない」と飲み会で力説している。

あるチームの先輩は「今のメンバーは、当事者意識が足りない、変えないといけない」と熱くなっている。

僕は、「このままじゃ会社の未来はやばい、変えないといけない」と言っている。


でもさ、

自分はどうなんだろう?


人や、組織や、自分以外のものに変わってもらうのは自分にとっては大変じゃない。

でも、自分が変わることって成功するかもしれないし、失敗するかもしれない。慣れていることをやめないといけないし、初めてのことばかりかもしれない。非難されるかもしれないし、誰も喜ばないかもしれない。

できない理由はいくらでも思いつく。
できるなら、自分は変わらないでいたいって、つい思ってしまう。

そんなことない?

事業ポートフォリオが変わらないのは、毎年儲かる部署の人員ばかり出世させていて新規事業部門のビジネス感覚がないからではないですか?それを言っているあなたも儲かるビジネスに乗っかった経験をもとに判断のやり方を変えていないことはありませんか?

組織が変えないとと言う前に、あなたも組織の一員です。あなたは、どのように変わるのですか?
組織は人が集まってできたものです。組織という得体の知れないものが変化しているわけではありません。変わるのは人です。

今のメンバーがなぜ当事者意識が足りないと思うのでしょうか?あなたの価値観と違うだけではないですか?自分の居心地のいいようにあなたに合わせて周りを変えようとしていませんか?

会社を変えないといけない、と息巻いたところであなたには何の権限もありません。会社は具体的に存在するものではありません。なにを変えたいんですか?あなたにできることはなんですか?なぜ分かった風に斜に構えているんですか?


物事を変えようとしてうまくいかない時は、自分がまず変わる気があるかどうかにかかってる。

変えるのか?

変わるのか?

変わることを怖いと思う人は少なくない。
そんな人たちに対して安全な場所から「お前らが変われよ」と言っても意味がない。

自分の行いを、自分の発言を変える。
自分の発想、考え方、習慣を変える。
自分の人間関係、環境、スケジュールを変える。
そうやって自分が変わる。

できることはこれしかない。

その結果として、周囲が変わり、組織風土が変わり、会社が変わる、可能性がある。でもこれは他者の課題。どうなるかなんて、分かりっこない。

周りのできてないことが気になるけれど、できることは自分の半径2mぐらいの出来事にに対してぐらい。自分のしたことをレバレッジをかけて拡張しやすいように、会社や組織のような拡張機能があるだけなんだろうな。

だから、自分にできることで勝負しよう。
何かを変えたいなら自分が最初に変わろう。

と、びびって保守的になってる自分にエールを送ってみる。

なんでこんなことを書いたかというと、親不知を全身麻酔で抜くことにビビってるわけです。小心者かよ!親不知の生え方に個性出すなよ(泣

頑張れ自分!
ではでは!