小泉新次郎さんが育休を取ることが話題になってますね。
色々と議論になっているようで、僕自身の考えたことをあげてたんですがそれ以上にせやろがいおじさんの動画がわかりやすかったので紹介します。
いやーわかりやすい。僕の言いたいことはほぼこれです。
ただそれだけでは味気ないので(というか途中まで書いていた文章がもったいない)、その中でも僕自身も強く実感していることをピックアップします。
- 子どもが産まれてからが男性の育児は始まる
- 上司が取れば雰囲気が変わる
- 育休の取り方への批判はナンセンス
- 子育て脳へのアップデートの仕組みは工夫した方がいい
- 出産直後〜子どもの幼児期に頑張らないと男性は後々後悔することになるよ。。。
子どもが産まれてからが男性の育児は始まる
女性と違って、身体の変化もない男性にとって出産と育児を身近に感じることは女性より難しいです。
でも子どもが産まれてきてしまえば、男性にとってもできることがたくさんあります。子どもが産まれてからが本当の育児のスタート。このスタートをパートナーといついっしょに切るかってのが、男性にとっての最初の難関になります。要は男性の意識改革、動画で説明されている子育て脳へのアップデートですね。
そのためには
- 一定時間まとめて、
- 責任をもって、
- 育児しないとできません。
育休が全てではないですが、何らかの形で長時間育児参加した経験が1番大切だと実感してます。
上司が取れば雰囲気が変わる
もう1つは、社会全体で育児で仕事を休むことに寛容になる後押しに繋がるためです変革をなしとげたい時はトップの率先垂範が効果的です。部下に育休取れと言う上司は増えたと思いますが、
- 仕事の調整は自分、、、
- 他の人に仕事を代わってもらうのも自分、、、
- 周囲の雰囲気作りも自分、、、
これでは面倒に感じて取らない男性が多数で当たり前です。女性だって同じ思いを感じながら、でもパートナーにお願いできずモヤモヤしながらやっているんだと思います。
実際に育休を取得したことのある三重県知事の話など十分に情報収集しているようですし、無責任に休みたいわけでもないはず。むしろ大臣クラスの人が育休を取った実績があれば、世のほとんどの男性は「仕事が忙しいから」なんて言い訳出来なくなります。
育休の取り方への批判はナンセンス
- 育休期間が短い
- 産後直後は男性は役に立たない
- 育休より時短のような働き方の改革の方が大切
などなど育休のとり方自体に批判している人がいますが、だから「育休はいらない」となるのは論点がズレてます。
どれも今回育休とってみて本人が必要だと思ったことは追加で実施することが可能です。2週間で足りなければ追加で別の機会に取ればいい。産後直後は男性は役に立たないのであれば(そんなことは万が一もないのですが)、進次郎氏が身を以て経験してそれを発信して違う形にすればいい。
育休より時短の働き方を、と思ってもなかなか変わらないのは男性の育児に対するスタンスが変わらないことが根本原因です。そのためのアップデートは早ければ早い方がいいですよね、コンピュータのアップデートだって、だらだらと先延ばしにしていいことはないです。
子育て脳へのアップデートの仕組みは工夫した方がいい
この件で盛り上がっていた時に、1つ気になるツイートがありました。
男性の育休取得が盛り上がってるけど、わたしの友達周りで夫が育休取った子たちは、
— もちふく@育休復帰フルタイムワーママ (@mochihuku_) 2020年1月20日
「ずっと一緒にいるからケンカが増えた。離婚を考えた」
「再来年あたり、『育休離婚』が流行語になるよ」
とみんな言ってる。
うちは夫への信頼が深まったけどな…#育休離婚#育休中の夫の行動次第では
多分ケンカが増えることはどの家庭も体験しているんじゃないかなぁと。これについて一番気持ちよく説明されていたのがこのエントリです。僕のところはまさにこれでした。
じゃあ何がそんなにツラかったの?って聞かれたら、まあ色々あったんですけど、一番デカかったのは奥さんとのケンカ(※)が激増したことでした。
これ、育休取得した男性の先輩と話をすると、完全に「それな」ってなります。
※:「ケンカ」とはいっても、話を聞く限りどの家庭もたいてい核兵器と竹槍の戦いになっていて、パパはサンドバック状態。うちも例外ではない。
夫婦で主体的に子育てを考えるとぶつかるのは至極当然なことのように思います。パートナーの子育て脳へのアップデートを女性が待てない・アップデートしている間にも育児タスクが山のように降ってくるから余裕のない状態がしばらく続くんですよね。
そのため育休で子育て脳へのアップデートを支援するためには、
- 育休取得したことのある男性の数を増やす
- 助産師さんや、産婦人科医もパートナーにも情報提供する
- 男性を子育てトレーニングの場に参加させる
など、母親になったパートナーだけに頼らない仕組みは今後取り組んでいかないといけないと思います。なかなか男性の育児チュートリアルって自主参加型なのと、女性とは響くタイミングが違うのでパートナーと一緒にいくのだとちょっと弱い。子どもが産まれてからの対応に関して、もう少し男性の子育てに対する姿勢とか、具体的な世話の仕方はもっと教える機会があればいいだろうなあと思っています。
出産直後〜子どもの幼児期に頑張らないと男性は後々後悔することになるよ。。。
動画で説明のあったようにこの時期に育児参画しておかないとパートナーへの愛情が低下した状態で固定化され、熟年離婚対象になる可能性が格段に上がります。
これは科学的にも説明されていて、女性が子どもを出産した後に出るホルモンである「オキトキシン」には、子どもに対して大きな愛情を抱きやすくしますが、一方で外敵に対しての嫌悪感・拒絶感を増大させます。
なので、子どもの幼児期にに子育てに参加しない=外敵と見なされる可能性が高いです。
そしてこのレッテルは一度貼られてしまうとあとでリカバリーしづらいそうです。
パートナーとの関係を良好にしておきたかったら、子育てにはできるだけ早く参加した方がいいですよ、マジで。
ではでは!